本日は高音質なイヤーピースを求めている際に発見した「頭外定位」という新感覚な体験をできるイヤーピースを購入したので紹介したいと思います。
音質も良くて気に入っています。
目次
高音質なイヤーピースが欲しい!
高級イヤホンWF-1000XM4は先代のWF-1000XM3と比較して中高音のクリアさが改善されていて私にとって理想的な音のバランスのイヤホンでした。
どのジャンルを聴いていても新たな発見があり、特にピアノなどの楽器オンリーな楽曲の音の生々しさは鳥肌もの。
デザインも最高で今までで一番気に入っているイヤホンになりました。
そんなWF-1000XM4ですが一つだけ気になっていることがあります。
それはイヤーピースの劣化です。
ソニーのイヤピースは付け心地はいいのですが劣化が早いのが弱みです
かといってシリコンは思ったほどいい音質でもなく使い勝手としてはストレスです。
そこで、フィット感がよくて高音質なイヤーピースを求めてマクアケを物色してみることにしました。するとJIJUFINという面白い形状のイヤーピースが3,608円から販売してました
JIJUシリーズとは?
音の方向感を司るとされる耳珠(じじゅ)付近に僅かな音を放出・反射させて取り込み、フェーズプラグで栓をしカップ内の反響や防振対策を同時に行う事で頭外定位や臨場感、自然な定位感の向上を図っています。
今回、第三弾の改良型「JIJUFIN」はフェーズプラグの形状を大きく変更する事で、機能面は維持しつつも、FINの追加等により更に自然な視聴感が体感できるものと致しました。(FINを追加する事で、拡散効果と自然な定位感)
- 頭内定位の低減で、スピーカーで聴いているような視聴感
- 通常のイヤーピースでは得られないような自然な臨場感
- 楽器が頭の中で塊りにならない自然な定位感
・写真左は現行品「JIJUJET」、右は新開発「JIJUFIN」仕様。
耳の特性、構造を生かした特許技術
・カップ外側の小さな孔を耳珠(外耳道入口付近の凸部)の位置にセットする事で効果が得られます。プラグの横孔の位置も耳珠と同一方向となります。これらは国内特許を取得しています。(2019年 特許第6621166号)
JUJUFINは何が違うの?
改良型JIJUFINは、現行販売機種のJIJUJETと比較しフェーズプラグの形状を大きく変更いたしました。
主な変更点は、
①フェーズプラグ自体にFINを追加する事により、拡散効果と自然な定位感を再現。
➁先端の小さな孔径約10%の拡大とコニカルホーン形状による直接音の拡充化。
③フェーズプラグの表面研磨仕上げ時間を通常の約3倍行う事で美観の向上。
④カップ部音頭管の連通孔を1カ所から2カ所に増設する事で音抜け性の改良。
カップ部音頭管の連通孔を現行JIJUJETの1カ所からJIJUFINは2カ所に増設。 音道管、並びにカップ部の小さな孔は専用治具を使って手作業で自身で開けています。 特に伸びる素材に小さな孔を開ける事は非常に難しい作業となっています。
JIJUFINの特徴
・開発にあたり、真横からの直接音のみで耳の構造を無視した聴き方に満足いかなかった経緯から、JIJUFINは外部からの生音を耳介で反射した音を聴くように、イヤホンの音の一部を耳珠(ジジュ)へ反射させることで前方からの音と認識できる構造としました。 (頭外定位、または前方定位)
LIZER LAB 頭外定位イヤーピースJIJU JETとは?
JIJU JETには世界初の新技術が取り込まれていてイヤーピースを変えるだけで音場が広がる?らしいです。
通常のイヤーピースでの視聴は「頭内定位」、JIJU JETに付け替えると「頭外定位」になるとのこと。
よくわからないけど面白そうですよね。
最大のメリットは、イヤピースを変える事のみで以下の効果が実現可能である事があげられます。
■ このイヤーピースを取り付ける事で、イヤホンでも頭内定位に縛られない頭外定位感のある自然な音の再現が得られます。ずっと音楽を聴きたくなり、あまり聴かなくなった楽曲も再度聴きたくなると思います。各楽器やボーカールが頭の中ではなく目の前に展開し、コンサート会場での余韻も感じ取る事が出来ると思われます。(録音状態によっては効果が得られない場合や違和感を感じる事があります)
■ クラシック等のコンサートホールやジャズ、ライブ音源の表現が得意で、目の前を臨場感でいっぱいにし、イヤホンを高級ホームオーディオのように変えます。(効果の感じ方には個人差があります) また、スマホやPad、大きめのPC、TV等で映画やゲーム、ライブ音楽等を見ながら聴くことで視覚効果も手伝って更に臨場感のある音を楽しむことが出来ると思われます。今後急拡大が想定されるVR(仮想現実)、AR(拡張現実)等での使用にも有効と考えられます。
■ イヤーピースで音はここまで変わる。・・・イヤーピースはいろんな種類、形状がありますがどれも一長一短なものが多く、そのほとんどが、構造的にシール不足による音漏れや共振による固有値ノイズ等によりイヤホンの特性を100パーセント発揮できずスポイルしてしまいます。そのような中での最大の問題は頭内定位の問題であり、JIJUの効果をご自身の耳で体感してみて下さい。
■ このイヤーピースを使って頂くと、オープン型ヘッドホンと比較出来る程の臨場感が得られると思われます。イヤホン本体の質も問われますのでそれなりに評価の高いものでご視聴ください。(5,000円程度のイヤホンでも非常に評価の高いものもございます) 尚、「JIJU」には、イヤホンのそのものの音質を高める効果はありません。
開封の儀
JIJU JETはイヤーピースにしては珍しく?専用のケースに入っていました。
ケース自体の質もなかなか良いので別種のイヤーピースの持ち運びにも使えそうです。
使用感
形状が特殊なこともあって最初は違和感がありましたがすぐに慣れる範囲でした。
遮音性はSONYに付属のスパイラルドット+よりは優れているように感じます。
装着感で少し気になるのはステンレスの円錐状の部分です。
耳に入れる際にたまに擦ってしまうことがあるので装着の際はゆっくり丁寧にしたほうが耳へダメージを与えずに済みます。
また、金属アレルギーの人は耳に触れることがあるので使用を避けたほうが良いでしょう。
音質は確実に向上
JIJU JETにイヤーピースを付け替えて音楽を視聴してすぐに感じたのが確実に音質が良くなっていること。
以前装着していたイヤーピースよりも遮音性が高い=耳にフィットしていることもその要因の一つでしょう。
高音域の明瞭感が増してより聴いていてうっとりするような音になっています。
肝心の「頭外定位」というものはいまいち理解できていませんが以前のイヤーチップよりも音場が広くなった印象はあります。
イヤーピースだけで4000円の投資はなかなかに高いですが体験としては面白いので試してみてはいかがでしょうか。