SOUNDPEATS 『Mini Pro』 レビューチェック ~ANC搭載になった小型サイズの完全ワイヤレスイヤホン

海外/国内で発売されているSOUNDPEATSのイヤホン「Mini Pro」。
Mini」の上位モデルで小型サイズだけでなくQCC3040のBluetoothチップ採用やアクティブノイズキャンセリング機能も特徴としている完全ワイヤレスイヤホン。日本ではまだ正式に発表されていませんが、製品は既に出回っている模様。ちょっとチェックしてみます。

目次

製品仕様

通信方式:Bluetooth 5.2
プロファイル:A2DP/AVRCP/HFP/HSP
コーデック:aptX Apaptive/aptX/SBC
連続再生時間:約5時間(ANCオン)
充電時間:約1.5時間
ドライバー:10mm径ダイナミック型
インターフェイス:USB Type-C
重量:4.97g(イヤホン)/ 37.5g(イヤホン+ケース)

SoundPEATS MINI Proの付属品と充電ケース

それでは、サウンドピーツのMINI Proの中身を見ていきましょう。

内容物および付属品

内容物および付属品 ©

イヤホン本体と元箱

イヤホン本体と元箱 ©

購入すると、入っていたイヤホンや付属品の内容はシンプルな物になっていました。

  • 元箱
  • イヤホンケース (内蔵バッテリーによる充電機能つき)
  • イヤホン本体
  • 交換用イヤーピース (2種類のサイズ)
  • USB Type-Cケーブル (充電用)
  • 取扱説明書 (日本語記載あり)

イヤーピース(耳栓)は3種類のサイズが用意

イヤホンの耳を塞ぐ素材はゴム製になっており、購入時に装着されているイヤーピース(中サイズ)を含めると、3種類のサイズが用意されています。

日本人男性の耳であれば、購入時に装着された中サイズまたは大サイズ。女性や子供の耳のサイズでしたら小サイズがフィットすると思います。私の場合はデフォルトの中サイズが丁度良かったです。

ワイヤレスイヤホンの充電方法(ケース装着)

ワイヤレスイヤホンを充電するには、イヤホンをケースに仕舞えば充電が開始されます。さらに、ケースが内蔵バッテリーとなっているため、ケース自体も徐々にバッテリー残量が少なくなります。ケースを充電するには、背面の充電用端子から充電を行います。

次の2つのいずれかの手順で充電可能になります。

イヤホンケースにしまうだけケース自体が充電器になっていますので、イヤホンをしまうだけで勝手に充電が開始されます。ケースにもバッテリーが内蔵されていますので、外出先でも充電ケーブルを使わずに4回のフル充電ができます。ケースから取り出すと自動でペアリングが開始されるケースから取り出すと自動でペアリングが開始される ©逆に、ケースへ収納すると自動で充電が開始逆に、ケースへ収納すると自動で充電が開始 ©

イヤホンケースを充電ケーブルで充電イヤホンケースによる充電は、内蔵されたバッテリーが尽きてしまうと充電ができなくなります。充電ケースのバッテリー残量が少ない時には、ケースのLEDが赤色に点灯しますので、充電のタイミングを知ることができます。 充電には付属のUSBケーブルと、別売りの一般的なUSB充電器を使って、ケースを充電することになります。ケース自体を充電する(充電器は別売り品やスマホ用の充電器が利用できる)ケース自体を充電する(充電器は別売り品やスマホ用の充電器が利用できる) ©

操作方法

機能イヤホンの操作など
電源オンイヤホンをケースから取り出す。手動では、タッチパネルを1.5秒長押し
電源オフイヤホンをケースにしまう。手動では、タッチパネルを10秒長押し
再生・一時停止タッチパネルを素早く2回タッチ
音量を下げる左イヤホンのタッチパネルを1回タッチ
音量を上げる右イヤホンのタッチパネルを1回タッチ
曲戻し(前の曲)(非対応。ANCモード切り替えが出来る)
曲送り(次の曲)右イヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し
着信の通話開始・終了タッチパネルを2回タッチ
着信拒否着信中にタッチパネルを1.5秒長押し
通話の切り替えタッチパネルを2秒長押し
手動でペアリング開始タッチパネルを6秒長押し
端末の音声認識アシスタントを起動右イヤホンのタッチパネルを3回タッチ
ゲームモード(低遅延モード)左のイヤホンのタッチパネルを3回タッチ
ノーマルモード → ANCモード → 外音取り込みモード への切り替え左イヤホンのタッチパネルを1.5秒長押し

ノイズキャンセリング(ANC)対応で音楽を楽しめる

SoundPEATS MINI Proは、小型のワイヤレスイヤホンながら、ANC(アクティブノイズキャンセリング)に対応しています。ノイズキャンセリングを有効にするには、左側のタッチパネルを1.5秒以上長押しすると、ANCが有効になります。

ノイズキャンセリングの機能は今まで体験したことが無かったのですが、外部の騒音に対して、中音域から低音域の音が驚くほどカットされました!

ANCがオンになっている状態と、通常の状態ではかなり違うので、イヤホンからの音声に集中することができます。

音楽を鳴らさなくても、ただ単純に耳栓代わりとして使うのもアリです。例えば、勉強や仕事に集中したい時にも活用できそうです。今度は場所を移して、ビルに設置されているエアコンファンのすぐ近くで音楽を鑑賞してみました。

ビルのエアコンファンの間近にいても、音が気にならないというのは凄いです

ビルのエアコンファンの間近にいても、音が気にならないというのは凄いです ©

流石に煩くて気になるだろうと思いましたが、こちらもANCの効果がはっきりと、ノイズキャンセリングの効果が分かる結果となりました!少し気になる点は高音域のノイズ低減です。低音域から中音域に比べると、高音域のノイズはわずかに除去しきれていない印象はします。ですが、全体的にはかなり効果的にノイズリダクションされているので感動しました!

これは言葉で説明すると難しいのですが、聴感上では、騒音にローカットフィルターを加えたような感じに近いと思いました。高周波もある程度抑えられています。

逆に、スマホを持ち歩いて街を歩いていると、周りの音を察知することが出来なくなるため、危険だなと思いました。特に、中域から低音の騒音が多い、電車などの通勤時に音楽を鑑賞したりするには、とっても相性が良さそうです。

1つ気になるところがあるとすれば、今まで可能だった「曲戻し」のコマンドが、ANCの呼び出し機能に取って代わってしまったため、イヤホンのタッチ操作からは曲戻しが出来なくなっています。タッチ操作を頻繁に使われる方にとっては、操作性に賛否が分かれるかもしれませんね。詳しくは後半の操作方法一覧をご確認ください。

SOUNDPEATS MINI Proの音質はどう?

前半でも感想を軽くご紹介しましたが、SOUNDPEATS MINI Proは、サイズ感が小さく、軽いワイヤレスイヤホンなのですが、音質面でも高音域から低音域まで全音域でバランスがよく、自然な音を楽しめました。

自然でフラットな音を楽しめる

自然でフラットな音を楽しめる ©

今まで使ってみたイヤホンと比較すると、わずかに低音〜中音域の音が強調された感じだと思いました。

私自身はクラブミュージックが好きなので、この味付け感は結構気に入っています。高音域についても、籠もった印象はなく、どの音域に対しても不満がありませんでした。ANCなども使えるイヤホンとしては、コストパフォーマンスも良いので、ちょっと良いイヤホンを探している方にはオススメできる製品だと思いました。

ケースも含め、イヤホンの総重量も軽く、耳が疲れるということもありませんでした。イヤホン形状はカナル型(耳栓タイプ)ということもあり、長時間使用よりも音質重視の方に向いていると思います。防水防滴性能も備えており、多少の汗や水滴だったら大丈夫そうです。また、音声通話にも対応しているので、後半で説明するイヤホンのタッチ操作で通話に出ることも出来ます。

SOUNDPEATSのイヤホン自体が、比較的評判が良いのですが、中でもSOUNDPEATS MINI Proも非常に良くできたイヤホンだと言えそうです。

もう1つ特徴があるとすれば、ゲームモードの搭載です。動きの速いゲームや音楽・映像制作用のイヤホンとしても、遅延の少ない音声を確認するために使えます。1万円以下で入手できるイヤホンとしては、色々な機能を搭載しているので、様々な用途で活用できそうですね!

まとめ

SoundPeats mini

値段が安く、コンパクトで手軽に使えて、音質も通話時の声もクリアなイヤホンを探している方へ向けて、実機レビューを紹介しました。

この価格帯でこれだけのイヤホン性能や音質バランスを備えた機種も少ないので、ユーザーの財布にも優しい気軽に手の出せるワイヤレスイヤホンかと思います。

VGPアワードも受賞した小ぶりな実力派のイヤホン

SoundPeats mini

SOUNDPEATS Miniは、国内最大級を誇るオーディオビジュアル機器の総合アワード「VGP」で入賞しています。

コンパクトだけど機能はしっかり備え、デザインもカッコいいことが評価されたのだと思います。

また、イヤホンの中では小型に分類されるφ6mmのドライバーを採用している割には、付属のイヤーピースや音質チューニングをうまく行うことで、低音感はしっかり感じられました。 おすすめポイント「VGP」で入賞する小ぶりながらも実力派イヤホン 

ボーカル重視の中高域よりの音質

音質

周波数と音の関係

KingGnu,YOASOBI,ずとまよ,優里,BUMPなどの邦楽ロックを中心に聴いてみました。

先ほど小ぶりながらも低域はでていると述べましたが、重低音という観点からは少し音は軽く感じられました。

その一方で、明るさに関係するボーカル音領域がしっかり前に出てくるので邦楽ロックやJ-POPを聴くにはちょうどいいチューニングになっています。聴き疲れもしにくく、声が聞き取りやすいので通話にも向いています。

ピアノ、ギター、ベースの音も綺麗に響きます。一方で、音像感、定位感はあまり感じられませんでした。

この価格帯ということを考えると、十分に楽しめる音質になっています。

mini」は安定した通信の接続性で電車でもほとんど途切れない

SoundPeats mini 通話

端末から伝送してきた電波が直接に受信される”MCSync左右同時伝送”に対応するため、従来のチップより遅延と音飛びが改善され安定性が大幅に上昇し、より使いやすい製品へと進化しています。

Bluetooth 5.2に加えて、通信スピード・通信範囲とも飛躍的に向上し、音飛びや途切れを最小限に抑えられます。繁華街の中もしくは朝の満員電車でも快適に音楽を楽しめます。

さらに、AI機能を強化したプロファイル搭載のプロセッサーが、5,000万種類以上のバックグラウンドノイズを低減しながら、ボーカルの高調波を保持することで、通話中の雑音や周囲のノイズをしっかりと抑制しています。

どんな環境でもクリアな音声コミュニケーションを実現、相手の声を聞き取れます。 音が途切れず、相手の声もクリアに通話可能”MCSync左右同時伝送”とAI機能で、音が途切れにくく、声のノイズも少ないので相手の声が聞こえやすい! 

小ぶりながら低域感のあるボーカル音重視の音質で、機能性含めて性能に偏りが無く、それぞれの機能が平均点以上を取っている満足度の高いイヤホンと言えます。

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