
この記事にはZeppのスマートウォッチ「Amazfit GTR 3 Pro」をレビューした内容を紹介しています。
人気のAmazfit GTRシリーズに新モデルGTR 3シリーズが日本でも発売されています。無印モデルとProモデルがあり、Proモデルを提供いただきました。
アップルウォッチユーザーの筆者が新たな「Amazfit GTR 3 Pro」を使ってみて良かったところ、イマイチと感じたところを正直に紹介しておきます。
目次
Zepp OS搭載の「Amazfit GTR 3 Pro」レビュー

「Amazfit GTR 3 Pro」は、2021年10月発表のスマートウォッチで、グローバルでのリリースと同時に日本市場でも発売となっています。
Amazfit GTR 3シリーズには無印モデル「Amazfit GTR 3」もラインナップされています。
両モデルを比べたときの主な違いはディスプレイサイズ、スピーカーの有無、バッテリー駆動といったところ。
「Amazfit GTR 3 Pro」の価格
Amazfit Japan公式オンラインストアでの販売価格は「Amazfit GTR 3 Pro」が39,800円。ちなみに、「Amazfit GTR 3」が34,800円で、価格差は5,000円です。
価格帯としてはミドルハイクラスといったところ。決して低価格モデルではないですが、キャンペーンを実施していることもあるので、気になる場合はチェックしておくといいでしょうね。
ミドルハイクラスのスマートウォッチということで付加価値がしっかりあるかも大切な要素となります。
では、さっそく「Amazfit GTR 3 Pro」の実機をチェックしていきます。
最大輝度1000nitの1.45インチAMOLEDディスプレイを搭載

「Amazfit GTR 3 Pro」は1.45インチのAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載。ディスプレイ解像度は480×480と十分で、精細感のある画面表示を楽しむことができます。
従来モデルもAMOLED(有機EL)ディスプレイ搭載していましたが、すぐに分かるのはGTR 3 Proのディスプレイの明るさです。実際に、ディスプレイの最大輝度は1000nitで、これはハイスペックスマホのディスプレイに匹敵するレベル。
また、画面占有率は70.6%とラウンド型スマートウォッチでは最高水準を達成しているとのこと。ディスプレイ表面の曲面ガラスも印象的で、従来モデル同様にシンプルながらおしゃれなデザインだと感じています。
また、実際に操作すると、そのスムーズな動作に驚きます。従来モデルも軽快な動作と評判でしたが、明らかに上回ってきている印象です。
ディスプレイのリフレッシュレートが高い印象もあり、まさにヌルヌルと気持ちよく動作してくれます。
側面にクラウンを新たに搭載で操作性が向上

「Amazfit GTR 3 Pro」のボディはアルミニウム合金で、右側面には新たにクラウン(リューズ)が搭載。クラウンを回して各種操作可能で使い勝手が高められています。
クラウンを回したときにはノックする感触もあり、意味もなく触ってしまうのは筆者だけではないかと。
Amazon Alexaに対応

側面にはマイクとスピーカーを搭載。マイクを使ってAmazon Alexaの音声アシスタント機能を使うことが可能です。

Alexaは日本語にも対応していて、上の写真のような筆者のめちゃブリにもちゃんと応えようとしてくれます。もちろん、ウォッチに話しかけて素早く知りたい情報を引き出せるのは便利ですね。
スピーカーを搭載

「Amazfit GTR 3 Pro」はスピーカーを搭載し、本体ストレージに最大470曲を保存可能。
また、Bluetoothイヤホンをペアリングしておけば、ウォッチとイヤホンで音楽を楽しむこともできます。なるべく少ない荷物で音楽を楽しみたい場合にはうれしい機能となります。
150種類以上の充実の文字盤

「Amazfit GTR 3 Pro」に用意されている文字盤は150種類以上。「Zepp」アプリには多数の文字盤があり、気分に応じてカンタンに文字盤を変えて楽しむことができます。

Zepp OSを新たに採用ということもあり、秒針が動くような動的な文字盤が用意されていることが従来モデルとの大きな違いです。
また、お気に入りの写真を使ったカスタム文字盤も利用できます。明るく鮮やかでキレイなディスプレイで充実の文字盤を楽しめることは間違いなく魅力になっています。
常時点灯に対応

「Amazfit GTR 3 Pro」はディスプレイの常時点灯にももちろん対応。
興味深いことは常時点灯時の文字盤です。常時点灯用の文字盤だけでなく、上の写真のように利用している文字盤のスタイルに沿った常時点灯表示が可能になっています。
まったく同じ文字盤ではないですが、このあたりの細かな仕様もオモシロイと感じる部分です。
「Amazfit GTR 3 Pro」の軽量なボディ

「Amazfit GTR 3 Pro」は機能性を高めたスマートウォッチになっていますが、従来モデル同様にその軽さは大きな魅力になっています。
バンド込みで実測57.7gになっていました。常に身につけるスマートウォッチということで負担感が少ないことはとても大切な要素です。
しなやかさをもったストラップ(バンド)

「Amazfit GTR 3 Pro」にはフッ素ゴムのストラップのインフィニットブラック、革のストラップのブラウンレザーがラインナップされています。
筆者の手元にあるのはインフィニットブラックですが、バンドはとてもしなやかで装着感はかなり良いです。
従来のGTR 2も悪くはなかったですが、GTR 3 Proではストラップがかなり良くなっていることを実感できます。バンドにはダイアモンド状の細かな加工が施されているのもアクセントとしてオモシロイです。
なお、バンド幅は22mmで、もちろんバンド交換が可能です。カンタンに交換できるので、バンドを別に用意して、場面に応じて付け替えて楽しむのもいいでしょうね!
最大12日間のバッテリー持続を実現

「Amazfit GTR 3 Pro」は従来モデルと比べて機能性が高まっているので、気になるのはバッテリー持ちです。
メーカー公称では、標準的な使用で最大12日間、ハードな使用で最大6日間の駆動が可能とのことです。
ちなみに、筆者が初期状態からTwitterのアプリ通知を有効してそれなりに使ってみて、1日のバッテリー消費が10%強といったところです。
このあたりは使い方によって左右される部分ですが、少なくとも常にバッテリー残量を気にしながら使うレベルではないかと。
背面に充電クレードルをマグネット接続

「Amazfit GTR 3 Pro」の充電は専用クレードルを背面にマグネット接続して行います。ちなみに従来のGTR 2で使っていたものとは互換性はありませんでした。
なお、ワイヤレス充電には対応していません。この価格帯であればワイヤレス充電にも対応してほしかったと感じるケースもありそうですね。

本体付属品は取扱説明書と充電クレードルのみになっていて、充電する際にはType-AポートありのACアダプターが必要になります。他のスマートウォッチも同じような感じですが、用意することをお忘れなく。
「Zepp」アプリで各種データをチェック

「Amazfit GTR 3 Pro」では心拍数、睡眠のモニタリングがもちろん可能です。血中酸素レベルやストレス測定にも対応しています。
あくまでも医療機器ではないのですが、「Zepp」アプリを使うと詳細な活動データをチェックすることが可能です。
もちろんGPSも内蔵しているので、ウォッチ単独での測位も可能です。
Zeppのスマートウォッチでお馴染みの「Zepp」アプリということで、データが見やすく、その使い勝手は良好です。

従来モデルと比べると、データチェックする際にうれしいと感じることがあります。それは、スマートウォッチ側でも睡眠などの活動データをチェックできるようになったことです。
素早くデータをチェックしたい場合もあるでしょうし、これは間違いなくうれしいアップデートですね。
ワンタップ測定が便利

各種データを素早く計測したい場合にうれしいのが、ワンタップで各種データを計測できるようになったことです。計測時間は45秒で、上の写真のようにデータを素早くみることができます。
それぞれの計測を分けて行うのは面倒なので、ワンタップでできるようになったのはうれしいポイントですね。
「Zepp OS」搭載でアプリ追加に対応

「Amazfit GTR 3 Pro」では、新たに独自の「Zepp OS」採用で、アプリ追加に対応していることも注目しておきたいポイントです。
ただ、本稿執筆時点で公開されているアプリは11種類とかなり限定的です。ちなみに、Zeppアプリからはボタンを押すだけでかんたんにインストールできます。

上の画像は「計算機」アプリをインストールして使っている様子です。まだまだアプリ数が少ないので、今後のアプリ充実に期待したい部分と感じているところです。
追加可能なアプリが充実してくると大きな付加価値になるので、今後の状況には注目したいですね。
まとめ:Zepp OS搭載の「Amazfit GTR 3 Pro」レビュー

以上、Zeppのスマートウォッチ「Amazfit GTR 3 Pro」をレビューした内容を紹介しておきました。
デザインは評判のよかった「Amazfit GTR 2」をブラッシュアップして、Zepp OS搭載で機能性が向上したスマートウォッチに仕上がっています。
注目のZepp OS搭載
特に「Zepp OS」搭載で何が変わったかが事前につかみにくい部分でしたが、動作も含めて確かに実感することができました。
細かいかもしれませんが、文字盤を含めて動的な演出をより楽しめるようになったのはうれしいと感じているところです。
また、注目のアプリの追加については、まだまだアプリが充実しておらず、今後に期待しなければならない部分があります。
およそ4万円クラスのスマートウォッチということで付加価値要素がどのようなものかは大切な要素となります。